市民社会川柳  
                    「笑い」「風刺」は昔から市民の武器でした。
                 市民社会のあれこれを、市民が楽しく詠んでいきます。
                                                   12月のテーマ:役所
                                               今月のテーマに基づいた句
                                           2001年1月〜8月までの傑作10選(会員が選定)
330 天災と人災ともあれ大晦日吉武三和子 市民モニター2005.12.31
     
 ことしはいいニュースがない歳でした。ハリケーン、地震、大雪、突風などの天災もあれば、相次ぐ
      子どもの殺人、建築設計問題などの人災もありました。きょうは大晦日。そんな歳も暮れていきます。

329 天邪鬼想定外も想定内生半可市民 市民研究員2005.12.30
     
 今年の流行語大賞に、ホリエモンの「想定内(外)」が選ばれました。彼の天邪鬼で強気の性格から、
     想定外のことも想定内と言っている節もあります。翻訳すれば「そんなことわかってますよ」だそうです。

328 脱ぎかけて又着る白衣救急車吉武三和子 市民モニター2005.12.29
     
 まちなかでサイレンを鳴らして走る救急車をひんぱんに見かけます。
      お医者さんは、一人の急患を処置してほっとしたら、また次が来るという状態ではないでしょうか。

327 小市民師走乗り切る自助努力吉武三和子 市民モニター2005.12.28
     
 いよいよ歳も押しつまってきました。世の中の何もかも信頼できない時代、未来が見えない時代に
      あって、市民は結局自助努力で乗り切るしかありません。

326 帰省子の足につまずく兎小屋吉武三和子 市民モニター2005.12.27
     
 年末になり、都会の子どもが帰ってくるシーズンです。
       狭い部屋には、普段はいない子どもが思わぬ障害物となり、大きな足につまずくこともあります。

325改革へ民は安いと買い叩き松井真理子 代表2005.12.26
     
 改革集中プランなど、役所は民営化によるコスト削減ブームです。なぜ民が安いのか、その理由が
      重要です。でも役所は、当たり前の顔をして、民には安い契約金額しか提示しないのです。

324 配達の子が通る道雪を掃く吉武三和子 市民モニター2005.12.25
     
 今年は例年になく大雪です。家の前の道の雪かきをするのは、自分のためでもあるけれど、そこを
      通る人のことを思ってのことでもあります。こんな気持ちが集まるといい市民社会になるのでしょう。

323 嫌がらせ指で埃を拭いてみせ吉武三和子 市民モニター2005.12.24
     
 大掃除のシーズンです。障子のさんの埃を指で拭くのは、昔はしゅうとめの嫁に対する嫌がらせ。
      今はむしろ、普段外にばかり出ている妻への夫の嫌がらせ。冷蔵庫チェックという嫌がらせもあり。

322 間違えた他人の靴の履き心地吉武三和子 市民モニター2005.12.23
     
 忘年会のシ-ズン。たくさんある靴の中で、よく似た他人の靴を間違えることがあります。
      不思議なもので、見た目にはほとんど同じ靴でも、他人のものは履き心地が違います。

321もの言うとブラックリストに載る役所松井真理子 代表2005.12.22
     
 以前防衛庁で、情報公開請求をした人のリストが、庁内で回っているという新聞記事がありました。
      役所は口では情報公開は市民の権利と言いますが、公開請求する人=要注意人物のようです。

320 残っても困るとビール注ぎにくる吉武三和子 市民モニター2005.12.21
     
 忘年会のシーズンです。終わりにさしかかると、「残っても困るから」と言ってビールを注ぎにくる人
      がいますが、注ぐ口実とはいえ、考えてみれば残飯整理役を押しつけられているみたいです。

319 耐震でこらえきれないわが家庭某市民研究員2005.12.20
     
 マンションの耐震構造が国民的関心事になっている今日この頃。
      いくら耐震構造がしっかりしていても、家庭内の大波には耐え切れないという悲痛な投稿です。

318 テレビ体操鑑賞している肘枕吉武三和子 市民モニター2005.12.19
     
 急に寒くなりました。暖房のきいているところでぬくぬく一日過ごすしあわせ。
      運動不足の自覚はありますが、テレビ体操も寝て見るだけです。

317 箪笥の下私も元は青畳吉武三和子 市民モニター2005.12.18
     
 大掃除のシーズンです。箪笥をずらすと、下には青々とした畳。黄ばんだ畳も元はこんなに青かった
      のだと驚かされます。私も昔は若々しかったのですが・・・(気持ちはいつまでも青くさいです。)

316 盲腸へ青い外科医の試し切り吉武三和子 市民モニター2005.12.17
     
 「誰でも最初は1年生〜」という歌がありますが、外科医にとって、初めての生きた人間への執刀は
     相当なプレッシャーではないかと推察します。盲腸の患者くらいから慣れていくのでしょうか?
     
315 向こうから来るまで出さぬ年賀状吉武三和子 市民モニター2005.12.16
     
 年賀状のシーズンです。今年は夫が亡くなったので年賀状は出しませんが、わざわざ喪中葉書を
      出すのも嫌ですので、賀状が来た方だけに葉書を書くつもりです。勝手ですが楽です。

314可も不可もなくて役所の今日が暮れ吉武三和子 市民モニター2005.12.15
     
 役所を退職した方のご挨拶に「大過なく」という言葉がよく見られました。役所では新しいことにチャレ
      ンジして失敗するよりも、前例に従っておとなしくやっている方が評価されるようです。
      
313市民から遠い職員(ひと)ほど出世する松井真理子 代表2005.12.14
     
 役所がいう「市民が主役」は名ばかりのことが多い。それもそのはず、そんな基本方針を作り、職員を
      管理する職員は、普通の市民感覚に疎い一流大学卒のエリートです。そんな人事が問題です。

312カリスマの職員異動でただの部署松井真理子 代表2005.12.13
     
 先進事例と言われる事業をやっている自治体も、それを支えているのは一人の有能な職員だけと
      いうのが実態です。その人が異動するとただの部署。持続可能な組織が望まれます。

311謄本で亡父の秘密暴かれる吉武三和子 市民モニター2005.12.12
     
 人が亡くなると、相続人を確定するため、三代前からの戸籍謄本が必要になります。生きているうち
      は知らなかった父の最初の結婚、隠し子の存在など、死者の個人情報が容赦なく暴かれます。

310 近道はよそ様の庭ランドセル吉武三和子 市民モニター2005.12.11
     
 昔、小学生だった孫と暮らしていたころのこと。「おばあちゃん、学校に行く近道をみつけたよ」と得意
      そうに言うのでついていってみたら、何とよその家の庭を通り抜けることでした。

309職員が親切役所見直され吉武三和子 市民モニター2005.12.10
     
 役所に行くと、以前に比べて全般的に職員の方が親切になっているような気がします。
      これが意外な気がしてしまうところに、市民の役所イメージの根強さを感じます。

308一時まで待てと昼どき法務局吉武三和子 市民モニター2005.12.9
     
 最近は昼休みも交替でだれか窓口にいる役所ですが、法務局は違います。
      12時になったら、市民が来ていても「これから昼食なので1時まで閉めます」と平気で言います。

307低姿勢だけどやる気はない役所吉武三和子 市民モニター2005.12.8
     
 「住民主役」のかけ声が効を奏してか、最近は以前とは違い、役所は低姿勢になってきました。
      しかし、実際にやっていることは、以前と全然変わりません。

306役所から無味乾燥の通知来る吉武三和子 市民モニター2005.12.7
     
 役所から来る文書は、温かい励ましの言葉が一言あるわけでもなく、ただ事実の通知のみ。
      これでも以前と比べると、「殿」が「様」になるなど、普通の文言になっているらしいです。

305つれあいが死んでお百度踏む役所吉武三和子 市民モニター2005.12.6
     
 ことし5月に夫が亡くなりましたが、その後市役所に何度足を運んだことでしょう。ほかにも税務署、
      法務局などまるで役所へお百度。もっと手続を簡素化できないものかと思います。

304人権を守れ役所に教えられ松井真理子 代表2005.12..3
     
 人権とは、本来公権力(役所)に市民の自由を侵させないための、市民の抵抗の道具だったはず。
      ところが、今や役所が特定の分野を「人権問題」と指定し、それを市民が教えてもらっています。

303たらい回し住民主役という役所松井真理子 代表2005.12..2
     
 最近は、住民主権だの、住民主役だの、耳障りのよい言葉が役所の流行です。
      しかし実態は住民主役とは正反対のことが多いので、かえって気に障ります。

302責任はハンコで分散公文書松井真理子 代表2005.12..1
     
 役所の仕事は、成功・失敗の基準が不明確なので、かなり変な事業でも責任をとる人がいません。
      また、稟議書にたくさんの人がハンコをつくことで、責任の所在もあいまいになります。

301 信号の赤で仕上げる朝化粧吉武三和子 市民モニター2005.11.30
     
 通勤する車を見ていると、赤で停車中にお化粧をする女性や、電気かみそりでひげを剃る男性の姿
      が時々見えます。多忙な中で一生懸命生き、働く姿を感じます。

300 ハイテクの力も借りるコウノトリ吉武三和子 市民モニター2005.11.29
     
 少子化対策ということで、不妊治療にも補助金が出る時代です。現代のコウノトリは大変です。

299 問合せ人柄だけはほめられる吉武三和子 市民モニター2005.11.26
     
 結婚にあたって、周囲の人に相手の評判を聞くという風習がありました。
      容貌や能力などの評価ができない場合は、人柄のよさをほめてくれました。

298今もみる答案白紙あせる夢松井真理子 代表2005.11.25
     
 30年間、数学の授業を全然受けていないので、テストが全くわからないという夢をみ続けています。
      77歳の母も、試験勉強ゼロのままテストを受ける夢を今もみるそうです。

297師の影を踏まぬどころか師を殴り吉武三和子 市民モニター2005.11.24
     
 昨日の句のように、子どもが素直に先生を尊敬するのも小学生まで。
     中学・高校ともなると、尊敬するどころか、罵倒したり殴ったりする場合すらあります。

296先生が言ったと親を受けつけず吉武三和子 市民モニター2005.11.23
     
 親が言うことと学校で先生が言われることと違ったとき、子どもは口をとがらせて親の言うことを聞き
      ません。それだけ子どもに影響力がある先生ですから、学校教育の責任は大きいと思います。

295 向うから折れてくるのを待つ沽券吉武三和子 市民モニター2005.11.21
     
 けんかをした後の仲直りのしかたはなかなか難しいものです。
     どうしてもプライドが邪魔をして、素直になれないことが多いのではないでしょうか。

294本読まないパパの真似して本読まない吉武三和子・松井真理子2005.11.20)
     
 「親の背を見て子どもは育つ」「子は親の鏡」「瓜のつるになすびはならぬ」?

293雌しべ雄しべなどと教えてバカにされ吉武三和子 市民モニター2005.11.19
     
 高齢者にとっては、性教育と言えば「雄しべ・雌しべ」の世界です。ところが迷惑メールが殺到する今、
      そんな悠長な時代ではないようです。最近の「行き過ぎた性教育」論も、時代錯誤のようにみえます。

292子の躾(しつけ)パパも一緒に守らされ吉武三和子 市民モニター2005.11.18
     
 「朝起きたらちゃんとごあいさつしなさい!パパもよ!」「ご飯のときはテレビを見ちゃいけません。
      パパも!」「煙草なんか吸っちゃいないでしょうね?パパも煙草、やめなさい!」

291不祥事は学校のせい?親のせい?杉田淳子+松井真理子 代表2005.11.17
     
子どもの凶悪犯罪が目立ちます。学校で起こった事件でもないのに、何か事件が起こると、校長先生
     などが頭を下げているのを見ますが、責任は家庭教育の方がはるかに大きいのではないでしょうか。

290新人を教え昔の我思う杉田淳子 北海道在住2005.11.16
     
北海道から投稿をいただきました。
     新人教育をすると、今の新人に比べればういういしく、一生懸命だったあの頃の自分を思い出します。

289 どしゃ降りの旅をガイドに謝られ吉武三和子 市民モニター2005.11.15
     
秋は行楽シーズン、紅葉を見るバス旅行なども企画されます。ところが生憎の大雨。天候は誰の責任
    でもないのに、こんな雨で申しわけありません、と謝るガイドさんの気持ちもわかります。

288 マンションの箪笥の上に置く位牌吉武三和子 市民モニター2005.11.14
     
2年ばかり前からマンション暮らしをしていますが、ことし亡くなった夫の位牌を置く場所がありません。
     しかたなく、物置部屋の箪笥の上に置いています。

287僕の絵を家では額に入れてくれ吉武三和子 市民モニター2005.11.13
     
授業で描いたものの、学校ではいい点がつかなかった絵。うちに持って帰ったら、お父さんやお母さん
     がほめてくれ、額に入れて飾ってくれました。こんな親の欲目が、子どもを温かく育てていくのでしょう。

286 メーカーに断わりもなく粗酒粗品吉武三和子 市民モニター2005.11.12
     
日本人は謙譲の美徳があるといいますが、「つまらないもの」を人にあげるのは変ではないでしょうか。
     ましてメーカーにしてみれば自信作の品を、勝手に「つまらないもの」にしてしまうのは・・・

285応援の先生赤も白も勝て吉武三和子 市民モニター2005.11.11
     
先生はどの子もみんながんばってほしいと思います。
     でも自分のクラスの子がいる方を応援するのはこれはまた自然の情です。

284子育てもせずにしつけを語る人松井真理子 代表2005.11.10
     
「弁当くらいは手作りで」と語る男性は自分で弁当を作ったことがなく、「最近の若者がなっていない」
     と語る老人は、自分たちの世代がしつけもできない親を育てた責任を忘れているようにみえます。

283 惣菜の売り場ルーズな主婦で混み吉武三和子 市民モニター2005.11.9
     
スーパーに行くと惣菜売場は人でいっぱいです。それも一人暮らしなどには見えない、主婦とおぼしき
     女性たち。できあいのものでも悪くはないけれど、自分で作った方が美味しいのにと思います。

282 肩書の教授で一変する態度松井真理子 代表2005.11.8
     
役所などに初めて行くと、「何者が来た」という警戒の目で奥から課長が見ています。窓口の人が名刺
     を課長のところに持っていくと、とたんに愛想よくなります。肩書がない市民への対応が思いやられます。

281 ちぎる裂く剥(は)いでしめてる台所吉武三和子 市民モニター・松井真理子 代表2005.11.7
     
秋サバの美味しい季節です。シメサバを作ろうと、皮を剥いで酢でしめて・・・と考えていると、
     料理用語の動詞には、結構どぎついものが多いことに気がつきました。

280 島を去る老医に代わり老医来る失 名2005.11.6
     
過疎地や離島では医師の不足が問題になっています。高齢者ばかりの地域を訪問して歩く医師自身が
     80代だったりします。いよいよ引退することになり、代わって赴任する医師も60代、70代ということです。

279のびのびと育てる主義が目に余り吉武三和子 市民モニター2005.11.5
     
子どもの自発性を育てるということと、社会の基本的なルールを教えるということとは全く矛盾しません。
     騒がしくしたりお行儀が悪いのを放置しておくのは、「市民教育」をしていないことになります。

278百の子へ百の期待をして送る吉武三和子 市民モニター2005.11.4
     
子どもは一人一人個性があり、かけがいのない存在です。どの子もそれぞれのよさを生かして、社会の
     さまざまな場所で活躍してほしい。普段授業をするときもそう思うし、卒業式ではまたひとしおです。

277教科書もいずれ漫画になる予感吉武三和子 市民モニター2005.11.3
     
今頃は大学の授業も、難しいものは敬遠され、簡単でわかりやすいことばかりが求められます。
     そのうち小学校から大学まで、教育はビデオや漫画でやるようになるのではないかと思います。

276子の下宿書籍に白く積むほこり吉武三和子 市民モニター2005.11.2
     
自分は大学に行けなかったので、子どもには少し無理をしてでも教育を、という親心。
     苦労して毎月仕送りしている下宿に行ってみれば、勉強している形跡はありません。

275 コンビニで新聞立ち読む面の皮松井真理子 代表2005.11.1
     
新聞というものは立ち読みしづらいものですが、昨日やったイベントの記事を探して、コンビニで立ち読み
     した挙句、載っていた新聞を買わずに知り合いにコピーさせる、某事務局長のような人もいます。

274 店員に見せたらわかる妻のメモ吉武三和子 市民モニター2005.10.31
     
普段買い物をしない男性がおつかいを頼まれても、それが何なのか、どこにあるのかさっぱりです。
     妻から渡された買物リストを、店員さんに見せて探してもらうという横着なお客もいるようです。

273なぜあるの国立女子大女流棋士(松井真理子 代表2005.10.30
     
学費が安く、男女平等を掲げている国立大学に、男子が入れない女子大があること、体力を使うわけ
     でもないのに、棋士の世界では男女では戦わず、女流棋士という制度があることなど、疑問が多いです。
       *最近は国立大学ではなく国立大学法人ですが、字数の関係から御容赦ください。

272業務ミス思わず浮かぶ妻の顔宇野 誠 市民研究員2005.10.29
     
仕事上のミスなら、思い浮かべるのは上司の顔であるはずですが、妻=怖いが染み付いてしまって、
     叱られそうな事態が発生すると、条件反射的に妻を思い浮かべる人(私?)がいます。

271お茶だけですまぬ予感のある誘い吉武三和子 市民モニター2005.10.28
     
「ちょっとお茶でもいかがですか」という誘いには、本当にお茶だけの場合と、次のステップへの期待
     が込められている場合の2通りあります。そういう駆け引きを楽しむのも、男女の間ならではでしょう。

270 倒産の店の名もある赤鳥居吉武三和子 市民モニター2005.10.27
     
お店の経営は大変です。商売繁盛の神様も、なかなか思うようにはいかないようです。

269 豊かさが身を攻めに来る血糖値吉武三和子 市民モニター2005.10.26
     
糖尿病は生活習慣病の最たるものであり、合併症を引き起こして死に至ることもあります。
     同じ地球には飢えて死ぬ人もいる一方、豊かな食生活が身を滅ぼすというのも皮肉な話です。

268なんだかんだ言うても夫いる安堵吉武三和子 市民モニター2005.10.25
     
女が集まれば夫の悪口に花が咲くというのは相場ですが、夫がどこか心の支えになっていることを、
     実はよくわかっているのです。

267 近すぎて視野に入らぬ富士の嶺吉武三和子 市民モニター2005.10.24
     
郷土の偉人のように、比較的身近な人は、身近すぎるためにアラばかりが見えるようで、地元の人には
    その価値がなかなかわからないものです。偉人には、ふるさとは温かい所でもないようです。
    
266柔肌が大の男の骨を抜き吉武三和子 市民モニター2005.10.23
     
一見強そうな男性でも、女性が支配することは難しいことではありません。
     女性の温かい包み込むようなやさしさと柔肌に、男性は簡単に陥落するものだからです。

265 ごろごろと母の愛情栗ごはん吉武三和子 市民モニター2005.10.22
      
栗のおいしい季節です。スーパーやデパートで売っているものと違い、母が作ってくれる栗ごはんは、
     家族にたっぷり栗を食べさせようと、ごはんの中に大粒の栗がごろごろ入っています。

264 眉の無い顔が並んだ宿の膳吉武三和子 市民モニター2005.10.21
      
親しい仲間の、女だけの慰安旅行。風呂に入ればトドの群れ。
     風呂から上がった後の食事では、化粧を落とした不気味な顔が並びます。

263青春の情熱悔やむ七年目吉武三和子 市民モニター2005.10.20
      
「7年目の浮気」という映画がありますが、男女とも結婚して7年も経つと、ほかの異性が魅力的に見え
     ることも出てきます。何年経っても色あせない魅力を、お互いが努力して維持したいものです。

262昼も夜も立てて夫を働かせ吉武三和子 市民モニター2005.10.19
      
夫に厳しい妻は、むしろマネジメントが下手だといえましょう。
     どんな時でも夫を立てておけば、夫は文句も言わずせっせと働いてくれるからです。

261夫には厳しく子には甘い声吉武三和子 市民モニター2005.10.18
      
夫婦の甘い関係も子どもができるまで、というカップルは多いようです。
     子どもができると妻の関心は一挙に子どもに集中し、夫は冷たくあしらわれるようになります。

260ラブレター時々見せて責められる吉武三和子 市民モニター2005.10.17
      
「あなた!君を世界で一番大切にしますと言ってたわよね!」「君を幸せにすると書いたのは誰!」
     ・・・若気の至りの我が文字が並んでいます。古証文の有効期限は永遠に続くのでしょうか?
     
259素晴らしい人で夫婦になったはず吉武三和子 市民モニター2005.10.16
      
奥さんたちが寄り集まると、亭主の悪口で盛り上がったりします。
     結婚するときは、多数の異性の中から「この人」を選ぶ、何か積極的な理由があったはずですが・・・
     
258朝帰り妻は奥からどなたです吉武三和子 市民モニター2005.10.15
      
結婚すれば当然自由は束縛されます。楽しく遊んでいるときはいいですが、朝になって家に戻るときの
     気の重さ。あれこれ言い訳を考えつつ家に入ると、奥から妻の冷たい声が・・・

257百貨店妻が選んで持つ夫宇野 誠 市民研究員2005.10.14
      
妻は悠々と品物を選び、夫は重い荷物を持って、金魚の糞のように後を付きまとう。
      夫婦で一緒に出かける時間もわずかですが、そんな時間にはこのような光景がみられます。

256プロゴルフ男子の大会女子がいる宇野 誠 市民研究員2005.10.13
      
プロゴルフでは、飛距離でもスコアでも、男子を驚かせる女子プロが出現しています。
      こうなると、なぜ女子トーナメントに男子出場がないのか、不思議に思えてきます。

255我が周り言い訳する夫(つま)攻める妻宇野 誠 市民研究員・松井 代表2005.10.12
      
こんなことを書いて友達が見たら叱られるかも・・・。
      女性は強くなりました。争う前に戦意をなくしている友達が多いです。わが家は内緒です。

254ジェンダーを学ぶ男子の真剣さ松井真理子 代表2005.10.11
      
大学でジェンダー論を教えていますが、男子が多い大学ということもあって、学生の9割は男子。
      若い男子学生は偏見が少なく、単位ほしさもあるのでしょうが、授業態度は真剣そのものです。

253女だけ女の部分叩かれる松井真理子 代表2005.10.10
      
女らしい人が社会進出すると、「媚を売って実力者に取り入った」と言われ、女らしくない人が進出す
      ると「女を捨てている」と言われる。女だけあれこれ言われるのは、男社会であることの証拠です。

252 一寸の虫の言葉が堰を切り吉武三和子 市民モニター)2005.10.9
      
権力がある側、強い立場に立っている側からの発言は、どんなに腹に据えかねても、後々のことを
     考えると黙らざるを得ません。でも一寸の虫にも五分の魂、あふれる思いを口に出す場が必要です。

251夫婦茶碗大きい方を妻が取り吉武三和子 市民モニター)2005.10.8
      
結婚祝いに夫婦茶碗を差し上げることがあります。大小があるのが夫婦茶碗の特徴ですが、男女と
      いっても実態はさまざま。体力、食欲、精力旺盛の妻が、大きい方をとることもあるでしょう。

250 核心へ記憶にないと呆けていず吉武三和子 市民モニター)2005.10.7
      
政治家の「記憶にありません」とは誠に便利な言葉です。やらないとは言っていないので嘘ではない。
     本当に呆けて「やりました」と言えば、今度は高齢のため発言能力がないことになるかもしれません。

249 こだわらず誘えば鬼も歌いだす吉武三和子 市民モニター)2005.10.6
      
どうも市民の社会では、あの人とはつきあえない、この人はどうのこうのと、心の中にバリアを作るの
      が好きなようです。心のバリアを捨てたら、お互いに心が晴れて、うんと楽しくなると思います。

248主婦の風邪家族五人の流し台吉武三和子 市民モニター)2005.10.5
      
主婦が寝こむと、早速今晩の夕食をどうするかという問題が発生します。自分の分だけ弁当をコンビ
      ニで買ってくる夫は論外ですが、作ったはいいが汚れた食器が流し台に放置される例も・・・。

247挙式とは別に記念日丸印吉武三和子 市民モニター)2005.10.4
      
最近は、できちゃった結婚が増えているようです。カップルにとって、結婚式はあくまでもセレモニー。
      二人にとって本当に大切な、実質的な記念日には、手帳に密かに○がしてあったりします。

246 赤とんぼバリアフリーの空を飛ぶ吉武三和子 市民モニター)2005.10.3
      
これは本来俳句として作ったものですが、一週間のはじめですので、気持ちをスカッとさせる意味で
      川柳に拝借しました。のびのびと青い空をとぶ赤とんぼのように、自由に生きたいものですね。

245家事しない夫は妻の自己責任松井真理子 代表)2005.10.2
      
「うちの夫は何もしない」と不満を言う妻は多いものです。しかし、そうさせてきたのは、何もかも自分
      でやってしまう妻ではないでしょうか。不満を言うのなら、その前に賢く夫の教育をすべきです。

244妻の座に定年はなし飯を炊く吉武三和子 市民モニター)2005.10.1
      
男性は、長年の勤めをねぎらわれて、定年を迎えることが多いです。しかし女性の家事には定年は
      ありません。むしろ、定年になって家にいる夫の昼食という、新たな手間が増えたりするのです。

243勝ち組の民意の把握程遠い宇野 誠 市民研究員)2005.9.30
      
選挙で大勝した自民党がいよいよ動き出しました。民意を掴んで勝ったと思っているようですが、
      それは錯覚です。市民は冷静に、これからの政治を見つめています。

242 犬連れてシャベル袋のアクセサリ吉武三和子 市民モニター)2005.9.29
      
ある町内会での悩み事の一番は、犬の落し物を放置する住民に、人間関係が壊れるのを恐れて誰も
     注意できないということでした。ちなみに、イギリスの地域住民の最大の関心事も「犬の落し物」でした。

241 鉛筆の便りへ孫が三和子さま吉武三和子 市民モニター)2005.9.28
      
子ども独特の、鉛筆で書かれた手紙が届きました。開けてみますと「三和子さまへ」と書かれています。
      「おばあちゃん」と書かないところに背伸びが感じられ、鉛筆文字とのアンバランスが可愛いです。

240 尊敬をして男とは見てくれず吉武三和子 市民モニター)2005.9.27
      
年齢を重ねるにつれて、人生経験や知識の蓄積が豊かになり、知的にも人格的にも尊敬されます。
      一方、恋愛感情とは無縁の世界で異性から尊敬されるのは、一抹の寂しさもあるようです。

239 親類に弁護士がいる捨て台詞吉武三和子 市民モニター)2005.9.26
      
揉めごともこじれてくると穏やかではなくなります。けんか口調のあげく、嘘かホントか「親類に弁護士
      がいる」が捨てゼリフの人がいました。法律に詳しければ勝てるものでもないでしょうが・・・

238 わからない何わからないかもわからない森 由紀 専門研究員)2005.9.25
      236に続く「わからない」シリーズです。講演会や会議で意見や質問が出ないといいますが、
      内容がチンプンカンプンだと、そもそも何を質問すればいいかさえわからないものです。

237 アジアから看護師患者は元お客森 由紀 専門研究員)2005.9.24
      自由貿易協定により、フィリピンの看護師は、日本の国家試験に合格すれば働けるようになりました。
      患者さんに会ってみたら、かつて働いていたお店の馴染客だった、ということが現実にありえます。

236 「わからない」その一言に要る勇気森 由紀 専門研究員)2005.9.23
      
講演会や会議で、内容がわからなくても、「わかりません」と言う人はほとんどいません。
     わからないと言うと馬鹿かと思われるのが嫌なのですが、実は誰もわかっていないことが多いのです。
 
235 急変にてきぱき対処付添婦吉武三和子 市民モニター)2005.9.22
      
患者さんが急変したとき、医師や看護師よりも、普段密着してお世話をしている付き添いの方の方が
      てきぱき適切な対処をされる場合が多いです。長年看護師をしていた経験からの体験談です。

234 人よりもペット大事にする敬語吉武三和子 市民モニター)2005.9.21
      
日本語が乱れていると言われます。馬鹿丁寧に聞こえるが内容のない「させていただきます」など
      気になりますが、ペットや自分の子に「〜してあげる」というのもどうかと思います。

233 渋滞の一番前は何してる吉武三和子 市民モニター)2005.9.20
      
連休は車の渋滞が増えます。道路交通情報でも、どこそこは○キロの渋滞と言っています。
      渋滞に巻き込まれたときいつも思うことは、この渋滞の先頭はどうなっているんだろうということです。

232 学童にやさしくされる敬老日吉武三和子 市民モニター)2005.9.19
      
敬老の日も毎年日替わりの月曜日となると、「敬老」よりも「休日」色が濃くなった気がします。
      でも、子どもと高齢者の交流はいいものです。敬老に一番有効なのは、少子化対策だと思います。

231 太鼓判押された百もあと五年吉武三和子 市民モニター)2005.9.18
      
俳句の先生は95歳。昔から体が丈夫で、医者から「百まで大丈夫」と言われたものでしたが、その百
      もあと5年。昔は漠然と「百まで」と言っておけばよかったのですが、今やそれでは足りなくなりました。

230 納骨もお布施次第の上中下吉武三和子 市民モニター)2005.9.17
      
先日京都へ夫の納骨に行ってきました。納骨手続をする受付の壁に、3万円から15万円(以上)まで
     5段階、それぞれちょっとした供養サービスの差をつけて、お値段が大きく貼ってありました。

229郵政へ九条その他なくもがな吉武三和子 市民モニター)2005.9.16
      
憲法改正、少子化、年金など重要な問題はないかのように、郵政だけを争点にされた選挙でした。
      選挙が終わった今、早くも「その他」の重要事項への動きが始まっているようです。

228負け組よ頭変えても尻同じ(宇野 誠 市民研究員)2005.9.15
      
大敗を喫した民主党は、次の代表選びが始まっています。パンチの効いた小泉さんと、平均的な味の
      岡田さんとの差だったのでしょうか。民主党の敗因はそれだけではないようにも思います。

227選挙後の何事もなくプロ野球(坂東行和・副代表+吉武三和子・市民モニター)2005.9.14
      
大騒ぎの結果、自民党の歴史的な大勝となり、これで懸案の平和憲法も変えやすくなりました。
      テレビでは、何事もなかったかのように野球が流れています。ああ、これが平和ボケかと思います。

226この国は単純操作で一ころり(宇野 誠 市民研究員)2005.9.13
      
今回の選挙では、首相は争点を一つに単純化し、多くの社会問題を覆い隠して国民をあおりました。
      こんな単純な操作に国民はころりと引っかかり、これからの任期期間の白紙委任をしてしまいました。

225よくわかる独裁国家の作り方松井真理子 代表)2005.9.12
      
一夜明けたら、予想通り自民党の圧勝です。争点を単純化して情熱的に国民に訴えかけること、
     愛国心をあおること、マスコミを味方につけることなど、ナチスも真っ青の生きた教材だと思います。

224誰とでも握手しておく風見鶏吉武三和子 市民モニター)2005.9.10
      
今回の選挙を見ていると、政治家にとって、身の振り方を誤ると、政治生命も失いかねないことがよく
     わかります。つまり政治家は、政治信念ではなく、権力を見定め、擦り寄る能力が大切ということです。

223 元校長礼儀正しく呆けてくる吉武三和子 市民モニター)2005.9.9
      
呆け方にも人柄が出るようです。粗暴な人は粗暴なまま呆け、穏やかな人は穏やかなまま呆けていく
     のを見てきました。大変礼儀正しかった元校長さんは、そのまま礼儀正しい呆け老人になられました。

222投票をあえて白紙に意思表示吉武三和子 市民モニター)2005.9.8
      
投票日が近づいてきました。郵政民営化だけが争点になっていますが、郵政には関心のない者は、
     誰に入れればいいのか、マニフェストなど読む気も起こらず読んでもわからず、困っています。

221 九十九で死んで一年惜しがられ吉武三和子 市民モニター)2005.9.7
      
長生きの方が増えて、最近では百歳の方もそれほどめずらしくはなくなってきました。
     それでも「100歳」は耀ける大台です。99歳で亡くなると、あと1年で100歳だったのに、とつい思います。

220 宅配で土産の方が先に着き吉武三和子 市民モニター)2005.9.6
      
宅配は本当に便利です。旅先で買ったお土産をその場で送れるので、帰ったら土産が先に着いてい
     たということもあります。海外旅行など、行く前にお土産をカタログで買わせる商売もあるそうです。

219 予約して嫌な日を待つ内視鏡吉武三和子 市民モニター)2005.9.5
      
予約をして待つのは、普通なら楽しいことが多いでしょう。観劇、コンサート、美容院、デート・・・
     わざわざ予約して、胃カメラを飲む日を待つなど、心弾まないこと甚だしいです。

218 思いっきり犬が笑っている尻尾吉武三和子 市民モニター)2005.9.4
      
いつもにこにこして朗らかな人は、周囲を明るくさせます。
     犬が喜んでちぎりんばかりに尻尾を振っているのを見ると、こちらまで嬉しくなります。 

217町内の義理で一票入れた悔い吉武三和子 市民モニター)2005.9.3
      
選挙もいろいろありますが、「町内から頼まれる」というのは、日本人は律儀なだけに断わりにくいもの
     です。市町村議会の選挙で、自治会が活動の基盤になっているのは、問題も多いです。

216一票を頼む電話に鍋が焦げ吉武三和子 市民モニター)2005.9.2
      
公職選挙法では、候補者にとっては証拠が残る文書ではなく、何も残らない口頭の活動が安全とか。
     夕方の忙しい時間に選挙事務所から電話がかかってくると、うんざりしますが、邪険にもできません。

215主権者は僕握手されお辞儀され伊庭壽哉 市民モニター)2005.9.1
      
いよいよ選挙が始まりました。傲慢そうにみえるホリエモンも、名もないおじいちゃん、おばあちゃんの
     手を取り、腰をかがめてお辞儀しています。こんな待遇も、選挙期間中だけの束の間のことですが。

214 そのうちに長生き税も来る予感吉武三和子 市民モニター)2005.8.31
      
高齢者になると、若い人が平気で使っている「少子高齢化」という言葉が気になります。年金問題、
     医療費問題とあまり言われると、「年寄りは死んでください国のため」と言われている気がします。

213 上役の名を犬につけ呼び捨てる吉武三和子 市民モニター)2005.8.30
      
職場の不満も心の持ちようとはいえ、ストレスは発散する必要があります。
     こんな名前をつけられた犬こそいい迷惑ですが、次第に愛着が出てきたりするとちょっと不気味です。

212 窓際で背筋伸ばして生き字引吉武三和子 市民モニター)2005.8.29
      
学歴がない、女性である、上司の受けが悪いなどで、日の当たる仕事に恵まれない人がいます。
     でも自分は自分、与えられた仕事を精一杯やって、その道の生き字引になる道もあるのです。

211いつまでも続け日本の平和ボケ(岩田奈美子・吉武三和子 市民モニター)2005.8.28
      
若い新人の登場です。「平和ボケ」というとまるで悪いことのようですが、これほどの贅沢があるでしょ
     うか。戦後日本に生まれたこの幸せを、今わざわざ捨てようとしているのも、平和ボケかもしれません。

210 手を上げていい質問をするサクラ吉武三和子 市民モニター)2005.8.27
      
講演が終わったあと、「質問があればお願いします」という司会者の声に、シーンとなるのが日本の
     通例です。主催者は講師に気を遣って、あらかじめ質問をする人を決めていることがあるようです。

209 録画したドラマ半分ほど野球吉武三和子 市民モニター)2005.8.24
      
夜の外出から戻って、録画ておいたドラマを楽しみに見ようとすると、冒頭からいきなりプロ野球。
     延長放送しているのです。こういう時のために、録画は30分長く設定しておくといいそうです。

208 いい目覚めきょうも予定が午前午後吉武三和子 市民モニター)2005.8.23
      
忙しい、忙しいと言っている人は、そう言いながら幸せそうです。退職して「産業廃棄物」「わしも族」
     などと言われている人もいるようですが、自分の目的をもって生きている人は耀いています。

207 放蕩の挙句真夏の鯨幕(くじらまく)吉武三和子 市民モニター)2005.8.22
      
鯨幕とは、お葬式に使われる白黒の縦縞の幕。遊び人で周囲に迷惑をかけ通しだった人が、真夏に
     亡くなりました。この猛暑の中、お葬式に参列させるとは、死んでからも迷惑をかける人です。

206 生きるため寝る間も泳ぐ回遊魚吉武三和子 市民モニター)2005.8.21
      
いつも動き回っている回遊魚は、泳ぐのをやめると死んでしまう体の構造になっているそうです。
     寝るときも泳がなくてはならないとは気の毒な限りですが、そんな生命もあるとは驚きです。

205 大輪の菊へ犠牲にする脇芽吉武三和子 市民モニター)2005.8.20
      
大きく立派な花を咲かせるためには、立派になりそうもない脇芽は摘み取られます。りんごなどの
     果物もそうです。華やかな世界の裏には、下支え専門の世界があることを思います。

204 真ん中にいて人並という安堵吉武三和子 市民モニター)2005.8.19
      
特に前面に出る力もないけれど、際だって駄目というわけでもない。群衆の中で「普通の人」でいる
     ことは、格別の栄光もないかわりに、身の丈に合った安らぎの中にいることができます。

203 クラス会人間与作変えた地位吉武三和子 市民モニター)2005.8.18
      
昔の級友に会うと、あの野暮ったかった人とは思えない堂々とした態度に、地位が人をつくることを
     実感させられます。でも、昔の素朴な人間性が、地位とともに失われているとがっかりです。

202 スイッチオン仏壇の灯がパッとつく吉武三和子 市民モニター)2005.8.17
      
最近の仏壇は、スイッチを入れればパッとあかりが灯るようにできているようです。手間がかからず、
     しかも安全ですが、灯をともす時間と炎のゆらめきが、想いを育てているようにも思います。

201 初盆の僧はエレベーターを降り吉武三和子 市民モニター)2005.8.16
      
お坊さんが来られるときは、昔なら、門から玄関まで打ち水などして迎えたものです。今やマンション
     暮らしが増え、黒い夏の薄衣を着たお坊さんが、エレベーターから現れるのが現代の姿です。

200平和です八・一五は盆休み吉武三和子 市民モニター)2005.8.15
      
若い人の中には、きょうはただのお盆休みの日だと思っている人もいるようです。
     日本がどこの国と戦争をしたのか、知らない人もかなりいるようです。

199カタカナ語かつて鬼畜の敵性語松井真理子 代表)2005.8.14
      
美しい日本語を忘れ、カタカナ語が氾濫していることが問題になっています。戦後の日本の政治が、
     戦争中鬼畜と言っていた国に手のひらを返したようにすり寄っていくさまと、何かダブってしまいます。

198 世間体忘れて落ちた目のうろこ吉武三和子 市民モニター)2005.8.13
      
人生も残りの方が少なくなって、今さら何も恐れるものはないと居直れば、この世の矛盾にあえて
     立ち向かう気になります。今まで世間体を気にして、言うべきことを言わないできたと思います。

197神風はとうとう吹かず焼野原吉武三和子 市民モニター)2005.8.12
      
戦争中、日本は神国だから、いざとなったら神風が吹いて絶対に負けることはないと、大の大人が
     まじめに信じていたのです。今から思うと滑稽ですが、教育による洗脳の威力は恐ろしくもあります。

196 レジの列ちらり隣の夕ご飯吉武三和子 市民モニター)2005.8.11
      
スーパーでレジの列に並ぶと、前後のお客さんのかごの中が見えます。前の人は今晩はうなぎが
     主菜だなとか、後ろの人は焼肉らしいとか、そ知らぬ顔で鋭くチェックするのも楽しみの一つです。

195 点滴のミスすみません患者様吉武三和子 市民モニター)2005.8.10
      
どうしてもなじめない言葉に、病院の「患者様」という呼び方があります。馬鹿丁寧な割に、心が伴って
     いない気がするからでしょう。患者が求めているのは、名称より患者本位の適切な医療だと思います。

194手と足をもいだ丸太にしてかへし鶴彬(つる・あきら) 反戦川柳作家)2005.8.9
      
きょうは1938年、治安維持法違反で勾留され、29歳の若さで獄死した、反戦川柳作家・鶴彬の作品
     です。 お国のためと行きたくもない戦争に駆り出し、手足を失った丸太状態で返してくるというもの。
     最後の句は「胎内の動き知るころ骨がつき」(お腹の赤ちゃんが動き出す頃、出征した夫の遺骨が届
     く)というものです。率直にものを言うことが命がけだった時代に、こんな反骨の人もいたのです。

193 炭坑は消えて炭坑節残る坂東行和 副代表)2005.8.8
      
夏祭りのシーズンです。お盆にはまだ早いですが、窓から炭坑節のにぎやかなメロディーが聞こえて
     きます。今日炭坑のことを知っている人は少なくなったでしょうが、炭坑節は不滅のようです。

192軍服で欄間の先祖かっこいい吉武三和子 市民モニター)2005.8.7
      
田舎の親の実家に行き、軍服で欄間に飾られた先祖の写真を見て、今の子どもは「かっこいい」と
     思うのかもしれません。戦争の悲惨さを語り継ぐのは、戦争で生き残った者の務めだと思います。

191慰霊碑へ蝉の合唱レクイエム吉武三和子 市民モニター)2005.8.6
      
きょうは広島の原爆記念日です。あの日、暑い夏の朝、蝉の大合唱も一瞬にして消えたことでしょう。
     世界で唯一の被爆国としてふさわしい活動をすることが、失われた命を生かすことだと思います。

190平和平和いくさはよその国でする吉武三和子 市民モニター)2005.8.5
      
日本が平和といっても、外国では戦争状態の国がたくさんあります。また自分の国は安泰なまま、
     外国に出かけていって、罪のない人々を巻き込んで戦争をやる国もあります。

189サイパンもガダルカナルも観光地吉武三和子 市民モニター)2005.8.4
      
サイパンやガダルカナルは、今やトロピカルで平和な観光地となっているようです。
     しかし60年前、日本軍の激戦地として多くの命が失われたことを、忘れてはならないと思います。
     
188若い遺影六十年後の妻を見る坂東行和:副代表+吉武三和子)2005.8.3
      
欄間に飾られた軍服の遺影は、いつまでも若いままです。一方、戦争に夫を奪われた妻は、一人で
     老いていきます。戦後六十年、これがあの若かった妻か・・・と、遺影は眺めているでしょう。

187 ぬるま湯に心開いている玉露吉武三和子 市民モニター)2005.8.2
      
水出し玉露というのもあるそうですが、普通は玉露といえばぬるま湯を使います。いいお茶は、
     熱湯ではなく、ぬるま湯で最高にいい味を出すところに、人の気持ちに通じるものを感じます。

186回覧板手渡しすれば顔見知り森 由紀 専門研究員)2005.8.1
      
7月のテーマの最後です。お互いに仕事に忙しい町内では、お隣がどんな人かもわからないことが
     あります。回覧板を持っていったら、これまでお隣とは知らないで顔見知りだったという実話です。

185国際化身振り手振りの町内会森 由紀 専門研究員)2005.7.31
      
「多文化共生」が大切なテーマになっています。どんな外国の方が町内の仲間になっても、
     片言と身振り手振りで言葉の壁をくずしてしまう、熱意ある自治会長さんの話がヒントです。

184 無影灯(むえいとう)貴賎貧富を脱がされる吉武三和子 市民モニター)2005.7.30
      
無影灯とは御存知、手術台のあかりです。手術台の上では、どんな生まれや育ちであろうと、
     一人のただの「人間」となって、平等にメスを入れられます。(執刀医にお金を積む人もいる?)

183 冷凍で並ぶ七つの海の幸吉武三和子 市民モニター)2005.7.29
      
スーパーに買い物に行きますと、ノルウェー産のサケや塩サバ、ロシア産のカニ、中国産のウナギ、
     インド産のエビなど、海の幸も国際的です。冷凍技術と世界の経済構造のなせる技でしょう。 

182 反対へ一人気骨の手が挙がり吉武三和子 市民モニター)2005.7.28
      
「12人の怒れる男」という映画は、全員一致で有罪となりかけている陪審員の審議の冒頭、
     ある男がたった1人反対の手を挙げたことから話は始まります。それにしても勇気がいることです。

181 バス旅行いつもの人がまた遅れ吉武三和子 市民モニター)2005.7.27
      
遅刻常習犯といいますが、これはもう病気のようです。約束の時間に間にあわないように出発
     しないではおれないらしい。その一方で、30分前に着いているような人もいるのですが・・・。

180 顔馴染の私疑う保険証吉武三和子 市民モニター)2005.7.26
      
最近は銀行でも郵便局でも、本人でないと受け付けてくれません。しかも本人確認をする証明
     書を出せといいます。顔馴染でも保険証を出さなければならない、窮屈な世の中です。

179 こっそりと子どもニュースで納得す吉武三和子 市民モニター)2005.7.25
      
NHKの「週間子どもニュース」は、小(中)学生対象の時事問題解説です。でも、こんな番組は、
     政治や宗教など、チンプンカンプンの大人も大助かり。これぞ「ユニバーサルデザイン」の番組!

178 母校勝て地元も勝てと甲子園吉武三和子 市民モニター)2005.7.24
      
夏の高校野球の予選が始まっています。高校野球は、地域への所属意識を呼び覚ます効果
     があるようで、地元の県、ふるさとの県、ゆかりのある県などの高校を応援する気になります。

177 責任を果たす自腹も少し切り吉武三和子 市民モニター)2005.7.23
      
責任を負うということは、自腹を切ることと密接な関係があります。
     中心になってやっている人は、大なり小なり、たいてい経済的な負担を負っているものです。

176 酒タバコどうぞどうぞと見放され吉武三和子 市民モニター)2005.7.22
      
医師や妻から、酒やタバコを止めなさいとか、減らしなさいとか、うるさく言われるうちが花です。
     「どうぞ御自由に」と言われたら、医学的に、あるいは愛情的に、見放されたかもしれません。


175自治会長違う意見を睨みつけ金 憲裕 事務局長)2005.7.21
     
 自治の基本は、みんなが思っていることを率直に話し合うことだと思います。しかし「自治会」の
     現実は、偉いさんと違うことを言うと和を乱す雰囲気になり、何も言えないことが多いようです。

174ごみ分別寄る町内の輪が和み吉武三和子 市民モニター)2005.7.20
      
この市民社会川柳のNo.1と反対の意味をもつ句です。働いていて、普段顔を顔を合わせることの
     少なくなった町内だからこそ、朝の共同作業は連帯の輪が生まれるきっかけになります。


173温かく煩わしくもある近所吉武三和子 市民モニター)2005.7.19
      
高齢者の一人暮らしをしていると、ご近所の方が親切にしてくださるのが、ありがたく感じられます。
     その一方で、ご近所の目が、少し煩わしく感じられることもあります。互助と監視は紙一重?


172 ヌードとはよもや知るまい受話機取る吉武三和子 市民モニター)2005.7.17
      
お風呂に入っていると電話が鳴っています。あわてて飛び出して、何のためらいもなく突進し、
     裸のまま受話機を取ります。相手の方には、こちらの姿は見えないのが幸いです。

171 もぎ取って突き出す自動改札機吉武三和子 市民モニター)2005.7.16
      
自動改札機には、いつまでたってもょっとした違和感があります。細い挿入口に切符を少し入れる
     やいなや、有無を言わさず手から激しくもぎ取り、今度は向こうの出口に冷たくピッと突き出します。

170 着メロでわかる年齢お人柄松井真理子 代表)2005.7.15
      
あちこちで突然鳴り出す着メロ。最新の流行歌は当然若い人が中心です。クラシックの名曲だと、
     何となく高尚な感じ。
「必殺仕置人」「与作」「どんぐりころころ」など、個性の強い選曲もあります。

169 印籠の葵に溜飲さげて幕吉武三和子 市民モニター)2005.7.14
      
理不尽な権力者を、より高い地位の権力者がこらしめることで胸がすっとする水戸黄門ドラマ。
     現代の権力者にそんな人はいないので、市民が黄門さまになって世直しをする時代になりました。

168 人知れず参るからこそある誠吉武三和子 市民モニター)2005.7.13
      
戦争体験者には、小泉首相が靖国神社参拝の理由として声高に言う、戦争犠牲者への追悼の
     思いは、うそっぽく
聞こえます。首相になる前、人知れずでも犠牲者に参拝してきたのでしょうか。

167古団地腰いたわり合う溝掃除(金 憲裕 事務局長)2005.7.12
      
古い団地の溝の一斉清掃日。高齢化が進んでいるので、重い溝蓋を全部上げる力がありません。
     お互いに、痛い腰をいたわりながら、一つおきに蓋を上げる手抜き作業になっています。


166 「ものとする」法令文の権威付け(森 由紀 専門研究員)2005.7.11
      きょうは四日市市パブリックコメント手続条例(素案)に、SSKの意見を提出します。この条例には、
     9つの条文中、語尾の「ものとする」が14回使われています。市民には、ない方が素直に読めます。


165 着信の音討論の腰を折り吉武三和子 市民モニター2005.7.10
  
    職場の会議ならともかく、NPOの会議をしていると、携帯の着信で突然立ち上がり、部屋の外に出て
     行く人が多いです。
真剣な議論が、のどかな着メロで腰くだけになる場合もあります。

164 ご近所の動向洗濯物で知れ松井真理子 代表2005.7.9
      
「あそこの夫婦はどうも別れたらしいよ。男物ばかり干してある。」「あそこは今子どもが帰省している
     らしい。若者の服が出てる。」「あの一人暮らしの老人、最近洗濯物がないね。死んでるんじゃあ?」

163 送金をすればそれきり来ぬ便り吉武三和子 市民モニター2005.7.8
  
    子どもが親元を離れて、淋しがるかと思えば気楽な生活を謳歌している様子。便りのないのがいい
     便りとは思うものの、お金が乏しくなったときだけ突然連絡してくるのには閉口します。

162 町内で竹槍持たせたこともある坂東行和 副代表2005.7.7
     
 町内会にはさまざまな機能があります。助け合い、親睦、集金、情報伝達、防災・・・・。
     防衛という機能がある時代もありました。行政の末端組織として、相互監視の手段ともなりました。

161 また来てる日付がせかす回覧板松井真理子 代表)2005.7.6
     回覧板がなかなか返ってこないことを憂いて、最近は各戸がまわす日付を書く欄が付いています。
     夜、家に帰ってポストに回覧板が入っていると、「また来た」、とプレッシャーを感じます。

160 豊作で胡瓜もレタスも煮て食べる吉武三和子 市民モニター)2005.7.5
     いまスーパーに行くと、レタスなどがとても安くなっています。産地では、豊作貧乏で大打撃とか。
     消費者としては、胡瓜もレタスも、煮て嵩を減らしてたくさん食べる新しい料理法に挑戦しています。

159 席順に不文律あり町内会(松井真理子 代表)2005.7.4
     町内会の中には、会合にも上座と末席があって、町内の「掟」がある場合があります。
     そこでは許された者が座る上座があり、女性たちが先を争うように末席を陣取る姿が見られます。

158 携帯で24時間つながれる(吉武三和子 市民モニター)2005.7.3
      携帯電話は便利ですが、いつでもどこでも連絡をとれるため
就業規則の8時間労働の規定など
     意味がないともいえます。一方、夫や子どもを離れた所からでもコントロールできるというメリットも。

157 冷蔵庫経由で捨てる残り物(吉武三和子 市民モニター)2005.7.2
    
食中毒が怖い季節です。ご飯のおかずが余って、捨てるのも惜しくて冷蔵庫に入れますが、
     結局食べないまま捨てることのくり返しです。作り過ぎないことが大切なのでしょうが・・・。

156 ポストからポストに渡る回覧板(松井真理子 代表)2005.7.1
    
昼間働いていると、お隣と顔を合わせることはほとんどありません。夜帰ると、家のポストに回覧板が
     ねじ込まれていて、翌朝仕事に行く前に、今度は次の家のポストにねじ込んでおくという有様です。

155 確実に国が滅びていく子数(吉武三和子 市民モニター)2005.6.30
    どう考えても、今の子どもの数では、この国はいずれ滅びることは明らかです。自己実現を大切にする
    若い人が、子どもを生みたくても生めない心情は理解できます。政治の責任は大きいと思います。

154 シャッターの町にも出番待つみこし(吉武三和子 市民モニター)2005.6.29
    昨日に続いておみこしの句です。地域の力が衰えているのは、過疎の村ばかりではなく、中心市街地
    も同様です。今はシャッターの降りた町も、おみこしが昔のにぎわいを思い出させます。

153 おみこしを誰が担ぐか夏近し(坂東行和 副代表)2005.6.28
    空梅雨の不安を抱えながらも夏が近づいてきました。地域の伝統的な夏祭りを残したくても、おみこしを
    担ぐ若者がいない。高齢化が進む過疎地域で、あちこちの集落から聞こえる嘆きの声です。

152自治会の名で断わられない募金(吉武三和子 市民モニター)2005.6.27
    日本最大の寄付システム「赤い羽根共同募金」は、その大部分が、自治会によって集められています。

    ほかにも自治会を通じての寄付が時々やってきますが、後が怖くて、とても断われません。

151自治会の自治をいやがる自治会長(坂東行和 副代表)2005.6.26
    現在募集中のテーマ「自治会・町内会」への応募第一弾です。自治会長は重責で負担も多く、なり手が
    ない地域がある一方で、地域の「顔役」が仕切っ
ている地域では、こんな自治会長もいます。

150親ばかり本気でさわぐ娘(こ)の見合い(吉武三和子 市民モニター)2005.6.25
    30歳を過ぎてもあせる風もなく、独身を続ける娘さんが増えているようです。
まさに少子化社会の現状を
     見せられる思いです。自分を大切にしたい現代の女性は、結婚のための結婚などしたくないのでしょう。

149ナンバーで呼ぶ集団の食あたり(吉武三和子 市民モニター)2005.6.24
    食中毒が怖い季節です。作者はもと看護師ですので、集団食中毒の思い出もあります。
    人数が多いと病院側もてんてこ舞い。「患者様」どころか番号
扱いになるところがちょっと可笑しいです。

148書き換えのソフトがほしい公文書(森 由紀 専門研究員)2005.6.23
    便利な世の中。外国語翻訳用ソフトがあり、方言変換ソフトも作られているようです。 次は、お役所
    言葉を理解するために、「市民のための公用文日本語変換ソフト」の開発が待たれます・・・。

 

147発車してガイドはプロの声になり(吉武三和子 市民モニター)2005.6.21
    今までころころ笑っていた若いガイドさんが、発車すると途端に仕事の声になる。プロの仕事を
    感じさせます。ア
マチュア精神も大切ですが、仕事ぶりはプロフェッショナルでありたいと思います。

146枇杷(びわ)という実より大きい種を買い(吉武三和子 市民モニター)2005.6.20
    枇杷が木にたわわに実る季節になりました。でも枇杷というのは 買うと結構高いです。
    美味しいですが、食べるところより種の方が大きいので、値段の高さがうらめしいです。

145風向きで心ならずもする拍手(吉武三和子 市民モニター)2005.6.19
    
絶対反対すると思って出た会議。話しているうちに皆の態度があやしくなり、反対するのがはばから
    れる空気になってきました。心の中では依然反対なのに、結局黙って賛成側になる自分がいます。

144身に余る光栄などと白々し(吉武三和子 市民モニター)2005.6.18
    
公式の場での用語には、形式的で大げさなものが多く、言葉の中身がないように思います。
    「身に余る光栄でございます。」などと言っても、心からそう思っている人はいるでしょうか?

143共感者いざというとき傍観者(吉武三和子 市民モニター)2005.6.17
    
142の続きです。勇気を奮って公式の会議で正論を発言しました。ところが、普段同志だと思っていた
    人たちは誰もフォローしてくれず、結局馬鹿をみるのは勇気を出した本人という結果になります。

142当然のことを言うのに要る勇気(吉武三和子 市民モニター)2005.6.16
    
陰では皆が年中批判している、組織上の問題があるとします。誰がみてもおかしいので、誰かが
    公式の場できちんと指摘する必要があります。でもいざとなると、人は貝になってしまうのです。

141色恋は無し皇室のスキャンダル(吉武三和子 市民モニター)2005.6.15
    少し古くなりましたが、皇太子が雅子さんをかばって周囲の批判をしただけで、大スキャンダルになる
    日本。不倫だ、再婚だと騒ぐイギリスの王室と比べると、あまりにも違うのが面白くて作りました。
    

140国産というブランドで売る野菜(吉武三和子 市民モニター)2005.6.14
    スーパーに行くと、中国やアメリカやニュージーランドなどからの野菜や果物が並ぶ中で、国産は誇ら
    しげです。車や服装品などと違って、食べ物は日本人にとっても日本産がブランドのようです。

139右のもの左にもせず万歩計(吉武三和子 市民モニター)2005.6.13
    家にいて何もしない夫への妻の不満は巷に満ちあふれています。
    そういう夫に限って、万歩計などつけていたりします。

138評価する人の評価を誰がする(松井真理子:代表)2005.6.12
    「評価」「成果主義」などの言葉が流行しています。しかし問題なのは、誰がどのように評価するかと
    いうことです。「あんな奴に評価されたくない」というのは永遠の課題でしょう。

137我もまた烏合の一人賛成す(作者不明)2005.6.11
    先日聞いた講演会で紹介されていた句です。内輪では立派な正論を言っていても、いざ表に出ると
    なかなか一人で反対意見は言えないもの。結局自分も烏合の衆の一人であることを思い知らされます。

136時は金きょうの会議も大赤字(吉武三和子:市民モニター+松井真理子:代表)2005.6.10
    きょうは時の記念日です。「時は金なり」と言いますが、それにしても無内容な会議の多いこと。
    大の大人が集まって無意味な会議をしている中にいると、大損をした気持ちになります。

135口癖を正の字にする講義中(吉武三和子 市民モニター)2005.6.9
    先日ある講演を聞きましたが、1時間半はかなり長く感じました。娘に聞くと、大学の講義も1つの授業が
    やはり1時間半とか。長い時間中、先生の口癖が何回出るか数えるて楽しむ聞き方もありますが・・・。

134ペイオフは不安投資はなおこわい(吉武三和子 市民モニター)2005.6.8
    ペイオフ解禁となり、年寄りの小金をねらって、銀行さんがいろいろ話をもちかけてきます。しかし、マネー
    ゲームに無縁な身には、投資信託だの何だの、金利の損得を考えるのも面倒な気持ちになります。

133受けるのは内容よりも話し方(金 憲裕 事務局長)2005.6.7
    大した内容がなくても、人を笑わせたり話術の巧みさで受ける、講演の話し手がいます。
    コミュニケーションの技術は大切ですが、話の内容があることがもっと大切だと思います。

132戦争はするなしてくれ武器を売り(吉武三和子 市民モニター)2005.6.6
    世界中に平和を求める声はあるのに、どうして平和な世界が実現しないのでしょうか。
    美しい建前の裏に、武器の販売など、戦争で儲ける巨大ビジネスが見え隠れします。

131遅すぎる男社会のクールビズ(吉武三和子:市民モニター+松井真理子:代表)2005.6.5
    ノーネクタイで「クールビズ」などと騒いでいますが、もともと暑い時に暑苦しいネクタイなどしない女には、
    何を今さらとしか思えません。形式ばかり気にする男社会は、理解に苦しむことが多いです。

130坊さんは御布施に合わせなんまいだ(金憲裕:事務局長+吉武三和子)2005.6.4
    葬式仏教と言われるように、日本のお寺は葬儀や法事で成り立っています。
    お布施の額がサービスのレベルに直結している例も多く、読経も「なんまい(何枚)だ」と聞こえます。

129女だてら男のくせにと負けていず(吉武三和子 市民モニター)2005.6.3
    「女だてらに」と言われて、「男のくせに」と、女性も負けてはいません。
    でも、男とか女とかでのけなし合いは、これからの社会はやめたいものです。

128東京の大学とだけ言っておく(吉武三和子 市民モニター)2005.6.2
    「お宅の子どもさん、どちらの大学ですか?」「東京に行っています。」知名度の低い大学だと、答えに
    ならない答えでごまかすことも・・・。肩書や偏差値がものさしの社会が厳然とありますから。
    
127世渡りの良くも悪しくもいい加減吉武三和子 市民モニター)2005.6.1
    世の中を見聞すると、立派なことが書いてありますが、そのとおりに実行されていることはほとんど
    ないようです。それにいちいち腹を立てず、いい加減に生きていくのが世渡りというものらしいです。

126大往生介護保険はサラのまま吉武三和子 市民モニター)2005.5.31
    夫は最後まで割に元気だったので、介護保険にはお世話にならないまま逝きました。
    本当に必要な方の介護保険の利用を支える、社会貢献的な死に方だったかもしれません。

125亡き夫のいまわに飲んだ健康茶吉武三和子 市民モニター)2005.5.30
    今月9日に夫が亡くなりました。最後まであまり苦しまず、眠るように逝ったのが心の救いです。
    亡くなる間際までお茶を飲んでいましたが、それが「健康茶」だったというブラックユーモアです。

124ライオンのたてがみかざし九段坂吉武三和子 市民モニター)2005.5.29
    戦争に青春を奪われた世代として、靖国神社問題には日本人としてもこだわりのある私です。
    東京の九段にある靖国神社に参拝することを、ライオンヘアの首相はどうしてこだわるのでしょうか。

123代行となれば主婦にも時間給吉武三和子 市民モニター)2005.5.28
    主婦の仕事は不払い労働の代表的なものです。でも、クリーニング屋さんやコックさんが代行すると換算
    すればかなりの金額になります。主婦もよその家の家事代行をすれば、新たなコミュニティ・ビジネスに!

122町名が変わりふるさとよそよそし吉武三和子 市民モニター)2005.5.27
    市町村合併がすすみ、町名が変わった町がかなり出てきました。
    ふるさとの町も、名前が変わると何か自分のふるさとじゃないような感じがします。

121出撃の日を命日に学徒兵吉武三和子 市民モニター)2005.5.26
    首相の靖国神社参拝が中国政府から批判されています。日本でも、たくさんの前途ある命が、無謀な
    戦争で消えていきました。この命の無念さを思うと、戦争指導者への参拝は日本人の問題でもあります。

120平凡な草にも燃える花言葉吉武三和子 市民モニター)2005.5.25
    道端に生えるクローバーには「私を想って」、ハコベには「ランデブー」など、熱い花言葉があります。
    目立たない名もない雑草にも、熱い思いがあることを、昔から人は知っていたのでしょうか。

119保育士のママでゆとりのない保育中崎百合子・吉武三和子 市民モニター)2005.5.24
    中崎さん(理事)の素材提供による合作です。保育士さんは激務です。他人の子供さんを保育していて、
    自分の子供は風呂に入れたことがないという方に出会った体験に基づいています。

118あれこれとメールが運ぶ親子愛久保田領一郎 市民モニター)2005.5.23
    20日夜のくだまきサロンの場で、即興でつくられた句です。
    親子の情愛も、それぞれが遠く離れて忙しく暮らす現代社会では、メールが大活躍しています。

117健康な生活守り事故で逝き吉武三和子 市民モニター)2005.5.22
    長者番付を見ると、上位に健康食品の関係者の多いこと。これほど世は健康ブームのようです。
    健康に気をつけて暮らしていても、事故に遭えば一瞬の命です。結局、天命ということなのでしょう。

116管いろいろつないで伸ばす命の灯吉武三和子 市民モニター)2005.5.21
    スパゲッティのように体から伸びるさまざまな管。何とか命を伸ばそうという努力はありがたいですが、
    生きていても苦しいだけなら、自分なら適当なところで切り上げていただいても結構かと思います。

115差し上げた茶碗ごみの日出してある吉武三和子 市民モニター)2005.5.20
    モノがあふれる現代は、お返しの品を差し上げても、あまり喜ばれないことが多いようです。
    かといって、いただいたお返しを何もしないのも失礼かと思い、いろいろ頭を悩ませています。

114 言い訳のとどめ政治のせいにする吉武三和子 市民モニター)2005.5.19
    失敗の言い訳は、人のせいにしたあげく、この世の中がおかしい、政治がおかしいというところまで行き
    着きました。では、それに対しても自分に責任はないでしょうか。

113 読んで読んでみてもわからぬ説明書吉武三和子 市民モニター)2005.5.18
     説明書というものは、作った人だけで書くからわからないのだという人がいます。初めて使う人が
    作成に参加していたら、もっとわかりやすくなるはず。パソコンなど、説明書に説明書が必要です。

112相談には乗るが力にはなれず吉武三和子 市民モニター)2005.5.17
     相談に親身になって乗ることはできても、なかなか役に立つことができません。
    ぐちのはけ口になるだけでもいいかと思います。

111 反対へ首を洗って吐く意見吉武三和子 市民モニター)2005.5.16
     人の意見、ましてや上司の意見に反対する意見は言えないもの。JR西日本の事故後のボーリング大会
    の件は、JRだけの問題ではないように思います。反対意見が次の人事に影響するからでしょう。

110聞く耳はもたず議場にとばす野次吉武三和子 市民モニター)2005.5.15
     議論はとても大事です。でもそれは相手の意見を素直な気持ちで聞くという前提があってのことです。
    相手の意見をまず聞くどころか、口汚く罵倒するようでは、良識を疑われます。

109還暦はまだ青二才趣味の会吉武三和子 市民モニター)2005.5.14
     私の俳句の会の先生は94歳。70代の私は「お若い」と言われます。
    退職したばかりの人など、ここでは青二才。第二の人生はこれからです。

108悩んでも悩まなくても来る明日吉武三和子 市民モニター)2005.5.13
     世の中には腹の立つこと、悩むことなどいろいろあります。
    でも悩んでも悩まなくても同じ明日が来るなら、気持ちを楽しく持って毎日暮らすほうがオトクです。

107院号で見栄の最後をしめくくり吉武三和子 市民モニター)2005.5.12
     何かと中身より外見を飾る見栄の多い人生。
    最後は、その人の人生の中身ではなく、お寺に払う金額の多寡で変わる院号でしめくくります。

106残り汁だけのチャンコに湧く闘志吉武三和子 市民モニター)2005.5.11
     相撲部屋は、はっきりした階級社会です。かけだしのお相撲さんは、チャンコも残り汁だけということも
    あるのでしょうが、これが上を目指す闘志の要因ともなっているのでしょう。

105弔電のその他もろもろ没にされ吉武三和子 市民モニター)2005.5.10
     名もない市民が心を込めて送った弔電は、心はあまりこもっていないけど社会的名士の電報の
    「その他」として省略されるのが通常のパターンです。

104日本の関取もいる大相撲吉武三和子 市民モニター)2005.5.9
     また大相撲が始まりました。かつてはめずらしかった外国人の関取も、だんだんめずらしくなくなる
    どころか、彼らがいなかったらもはや大相撲は成り立たなくなっています。

103年配が幅をきかせる席の順吉武三和子 市民モニター)2005.5.8
     年配者を大切にする文化は日本のよい伝統なのでしょうが、会の席順にもそれが反映されるため、
    うっかり若い者が上座に座ろうものなら、後から何を言われるかわかりません。

102底力まず隣から手を結び吉武三和子 市民モニター)2005.5.7
     世の中を良くしていくのは市民だと思っています。でも市民がバラバラでは、大きな力にはなりません。
    まず隣近所が手を結ぶことが「ご近所の底力」になるはずです。

101くだまきも聞く耳あれば良い市民金 憲裕 事務局長)2005.5.6
     くだまきの帝王からの投稿です。一般に行政などに文句をつけると「うるさい市民」と思われがちですが、
    その意見をよく聞き、積極的な面を上手に引き出せば、「能動的なよい市民」のはずだと思います。

100何光年褪せぬロマンを送る星吉武三和子 市民モニター)2005.5.5
     市民川柳も早くも100回目を迎えましたので、本日は壮大で夢のある句にしました。
    夜空にまたたく星は、宇宙の彼方から何光年もの距離を経て、なお褪せぬロマンを送ってくれます。
    私たちもいい市民社会の実現に向けて、年月を経ても褪せないロマンを持って取り組みたいと思います。

99 蓄えを仮想余命で割ってみる吉武三和子 市民モニター)2005.5.4
     今持っている蓄えで、最期まで何とか生きられるかどうか。90歳まで生きると仮定して、貯蓄を年で割って
    みたりします。イギリス人のように、パッと使ってしまえたら、景気はもっとよくなるのでしょうが・・・。

98 見えすいて尻こそばゆい「患者様」吉武三和子 市民モニター)2005.5.3
     最近病院のなかには、「患者様」と呼ぶところが増えています。患者本位の姿勢ということでしょうが、
    過ぎたれば及ばざるが如し。もっと実質的なところで患者にやさしい病院であってほしいと思います。

97 マンションのお隣を知る火事騒ぎ吉武三和子 市民モニター)2005.5.2
     1年半前に今のマンションに引っ越してきましたが、隣近所に誰がいるのかさっぱりわかりません。
    先日上階で火事騒ぎがあり、皆が外に避難したので、こんな人たちがいるのかと知りました。

96 終わるのを待つ病人の連休日吉武三和子 市民モニター)2005.5.1
     連休が続き、病院もしばらくお休みのところがあります。
    毎日通院している病人や、ちょっとした病気の病人にとっては、連休は早く終ってほしいものです。

95 「お詫びして訂正」誰も見ていない吉武三和子 市民モニター)2005.4.30
     マスコミの影響力は絶大です。間違った情報も、いったん新聞に載るや、全国を駆けめぐります。
    後で小さく「訂正してお詫びします」と出ても、あれで間違いを正しくチェックする人がいるのでしょうか。

94 宗教は無くても事故へ無常観吉武三和子 市民モニター)2005.4.29
     今回の尼崎の脱線事故には全く驚かされました。ある日突然、理不尽に命が奪われてしまうことに、
    「明日のことは何もわからない」という気持ちになるのは、私だけではないでしょう。

93 大部屋の夜更け布団にくるむ咳吉武三和子 市民モニター)2005.4.28
     入院のとき他人と一緒の部屋では、気遣いのために咳も思い切りできません。
    病気のときこそ個室でないと、ストレスのために治るものも治らないように思います。

92 知恵比べ猪が勝つ芋畑吉武三和子 市民モニター)2005.4.27
     山村に行くと、畑の周囲にぐるりとトタンの柵がめぐらされています。触れると電気が通る柵もあるとか。
    それにもかかわらず、猪は柵をひょいひょい越えて、芋を荒らしにやってくるようです。

91 ずっしりとカードばかりの空財布吉武三和子 市民モニター)2005.4.26
     薬屋に行けばカード、クリーニング屋に行けばカード、ビデオ屋に行けばカード。クレジットカードや
    スーパーのカードもあります。カードだらけで肝心のお札は見当たらないのが私の財布。

90 崩したらすぐ逃げ出していくお札吉武三和子 市民モニター)2005.4.25
     1万円札が財布にまだあると思っていても、決して安心はなりません。
    スーパーなどでいったん崩したが最後、あっという間に消え去っていくのがお札というもの。

89 することがなんにも無いという地獄吉武三和子 市民モニター)2005.4.24
     近くに住む娘も私も、毎日あれこれ忙しい忙しいと言う毎日です。若い頃は、仕事や子育てに追われて
    大変でした。しかし高齢者の中に、一日することがないという人を見ると、忙しさも幸せだと思います。

88 右左自己責任の渡る赤吉武三和子 市民モニター)2005.4.23
     車が全く来ないのに、信号が赤だからといって待っている理由は何でしょうか?信号の目的は
    「交通の安全」ですから、安全だと判断したら、赤でも自己責任で渡ればいいと思います。

87 ちょっとだけ崩れた顔で親しめる吉武三和子 市民モニター)2005.4.22
     あまり完璧な顔や完璧な人は、素敵ですが近寄りがたいもの。
    あまり崩れてもどうかとは思いますが、少し崩れたくらいの顔のほうが、親しみを感じます。

86 質問をして一ぺんに覚えられ吉武三和子 市民モニター)2005.4.21
     人の話を聞いた後、自分から質問する人は本当に少ないです。「出過ぎる」のが嫌だからか・・・。
    確かに、質問をすると空気が変わり、話し手にも周囲にも、一ぺんで覚えられてしまいます。

85 文科省推薦だから読まぬ本吉武三和子 市民モニター)2005.4.20
     「文部(科)省推薦」と書かれた本や映画。「まじめ」「健全」「ためになる」というメッセージがあって、
    自動的に「面白くなさそう」というイメージにつながってしまいます。

84 中国の気持ちもわかると蔭の声吉武三和子 市民モニター)2005.4.19
     中国で反日運動が起こっています。テレビでは日本の外務大臣が、抗議文を棒読みしています。
    「中国のやり方はともかく、日本もよくない。」と、95歳の恩師から電話がありました。

83 司会者が時計をちらと見る祝辞吉武三和子 市民モニター)2005.4.18
     スピーチは短ければ短いほどいいのですが、これが晴れ舞台の方にはそうもいかないようです。

82 堂々と筋を通して左遷され吉武三和子 市民モニター)2005.4.17
     筋の通った正しいことを言うべき場で言う人がどうして少ないのか。それは、クビにはならなくても、
    左遷の道が待っているからです。正しいことが通らないようでは、社会の発展はないと思います。

81 おまえらが君らに変わる参観日吉武三和子 市民モニター)2005.4.16
     娘が子どもだった頃、担任の先生が、いつもは「おまえら」と生徒を呼ぶのに、
    参観日になると「君ら」と言い方を変える、と教えてくれました。

80 四季の花咲く公園の陰の人吉武三和子 市民モニター)2005.4.15
     花が美しい季節になりました。きれいに植えられた公園の花の陰には、
    通りがかりの者を楽しませようと、手入れをする人々がいることを思います。

79 男にも塗るものがある旅カバン吉武三和子 市民モニター)2005.4.14
     旅行カバンに、顔に塗る化粧品を入れるのは女だけと思っていたのは過去のことのようです。
    高校野球の選手の細く整えられた眉を見ても、時代の流れを感じます。
    
78 還暦の野心射程距離に置く吉武三和子 市民モニター)2005.4.13
     あと数年もすれば、団塊の世代が大量に定年を迎えるとか。第二の人生に夢を咲かせる人も多い
    ことでしょう。若い頃のような無限の未来はないことを見越した夢にならざるを得ませんが。

77 アパートは人の上に人が住み国貞フミノ)2005.4.12
     「天は人の上に人をつくらず人の下に人をつくらず。」人の平等を説く、有名な福沢諭吉のことばです。
    でもアパートやマンションには人の上に人がいます。まだアパートがめずらしかった頃、その可笑しさ
    を詠んだ、松井代表の祖母の句です。

76 かたくなな蕾ほころぶ陽のぬくみ吉武三和子 市民モニター)2005.4.11
     昨日は花見でした。ここ数日の暖かさで、固かった桜の蕾が一気に開いたのには驚かされました。
    「北風と太陽」の寓話のとおり、暖かさ、やさしさこそが、人の心も開かせると思います。

75 神棚からごみ箱へ行く宝くじ吉武三和子 市民モニター)2005.4.10
     宝くじの運命は、神棚に置かれたかと思うと、ある日突然ごみ箱へと急転直下。
    しかし、その売り上げが社会貢献活動に配分されていると思えば、多少とも救われるのでは。

74 老女老婆あって老男老爺なく吉武三和子 市民モニター)2005.4.9
     老女や老婆という言葉はあるのに、どうして老男や老爺という言葉はないのでしょう?
    女性には(男性の立場から)若さに価値が置かれるので、わざわざ「老」を付けたがるのでは?

73 海外で日本を探す世界地図吉武三和子 市民モニター)2005.4.8
     海外で世界地図を見ると、無意識に日本を探している「日本人」の自分がいます。
    ヨーロッパの世界地図では、日本は端っこも端っこ、地図からすべり落ちそうなところにあります。

72 家計簿へ午後5時を待つ肉魚吉武三和子 市民モニター)2005.4.7
     食べ盛りを抱えた家庭では、蛋白源の高さが家計簿を圧迫します。
    スーパーの夕方からの割引販売は、何よりありがたい存在です。(これはイギリスも全く同じです。)

71 ロボットの勤勉電池切れるまで吉武三和子 市民モニター)2005.4.4
     ロボットがどんなに便利といっても、電池が切れれば一巻の終わり。
    少々文句を言ったとしても、時間外でもひたすら働く人間にまさる勤勉な存在はこの世にないでしょう。

70 花粉症ピークティッシュの配り甲斐吉武三和子 市民モニター)2005.4.3
     街中に白いマスクをした人が目立ちます。
    駅前でティッシュを配っているアルバイトの人も、このシーズンならやり甲斐があるのでは。

69 エンドレスごみ拾う人捨てる人吉武三和子 市民モニター)2005.4.2
     ごみ拾いのボランティアグループ。年に何度かの地区や川の大掃除。
    その一方で、ごみを捨てる人が減らなければ、永遠の循環が続きます。

68 直角に世間を歩く正義感吉武三和子 市民モニター)2005.4.1
     きょうからまた新年度が始まります。正義感の強い人は、直角にしか世間が歩けないのに、それを
    抑えてしか生きられない現実に悩むのでしょう。そんな不満を抱えた人が研究所には多いようです。

67 女王の影さえ知らず蜜運ぶ吉武三和子 市民モニター)2005.3.29
     蜜蜂はせっせと花から蜜を運びます。でも大元締めの女王蜂のことは、影すらみたことがなく、生殖能力
    もなく、ただひたすら働く存在です。何のために働くのか、考えない方がきっと幸せでしょう。

66 大海を知らぬ自信の自画自賛吉武三和子 市民モニター)2005.3.28
     稔るほど頭を垂れる稲穂かな。優れた人であればあるほど腰が低いのは、自分を取り巻く大海を
    知っていればこそのことでしょう。何も知らない小人ほど、すぐ威張ったり自慢したりするものです。

65 賞状へ以下同文という不精吉武三和子 市民モニター)2005.3.27
     せっかくの賞状なのに、「以下同文」という言い方は、いかにも機械的で心がこもっていないと
    感じてしまいます。確かに儀式の時間はかかりますが。 

64 プロセスは聞く耳持たぬ棒グラフ吉武三和子 市民モニター)2005.3.26
     民間会社はプロセスより何より結果を出さなければ意味がないという厳しさがあります。
    でも数値では表せない成果をどう評価するか、誰が評価するかなど、成果主義は難しいものですね。

63 ありし日の序列のままに兵の墓吉武三和子 市民モニター)2005.3.25
     昔の兵の墓を見ました。兵隊さんは階級がはっきりしていますが、その序列のままの墓でした。
    命の重みは皆同じでしょうに、死んでもなお生前の序列を引きずっていることに複雑な思いでした。

62 お帽子をかぶりお妃公務中吉武三和子 市民モニター)2005.3.24
     きれいな帽子をかぶってする仕事が公務ねえ・・とかつては思っていましたが、
    最近はお妃の大変さが気の毒なほど見えてきて、庶民でよかったとつくづく思うこの頃です。

61 ひねくれた奴ほどもてる庭の松吉武三和子 市民モニター)2005.3.23
     人は「竹のようにまっすぐ」とか「ひのきのようにぐんぐん伸びて」とか、上へまっすぐ伸びる素直な気質
     が尊ばれます。でも庭の松のように、少しひねくれたところもあっていいのではないかと思います。

60 歩に戻る明日へ名残りの回り椅子吉武三和子 市民モニター)2005.3.22
     会社一筋にやってきて、いよいよ定年を迎える日がやってきました。明日からは何の肩書きもない
    ただの人に戻ります。回転椅子の名残りは捨てて、今度は純粋な社会貢献の花を咲かせましょう。

59 休耕田かつて瑞穂の国なりき吉武三和子 市民モニター)2005.3.21
     かつてはもうじき菜の花が咲き始める頃。裏作なぞはとうの昔からお目にかからないですが、
    表作も休耕田が目立ち、美しい瑞穂の国の農村は、その美しさを失う一方です。

58 じぐざぐに行く島国の耕運機吉武三和子 市民モニター)2005.3.20
     同じ島国でも、イギリスには山がないので、耕運機はなだらかな丘を越えてどこまでも行ける感じです。
    日本は山が多いので、木々の緑が美しく多様な景観を形成しますが、農業には厳しい環境です。

57 三度目になれば平気になる遅刻吉武三和子 市民モニター)2005.3.19
     最初は恐縮して身体をかがめて入ってくる人も、すぐ慣れてと堂々と入ってきます。
     遅刻する人はどんな場合でも遅刻するというのも、もはや習性になってしまっているのでしょう。

56 使用者のレベル無視した説明書吉武三和子 市民モニター)2005.3.18
     パソコンの説明書ほど読んでもわからないものはありません。いきなり「ブラウザ」だの「ショートカット」
     だの言われてもわかるはずがありません。まず「立ち上げる」の意味から説明してもらいたいものです。

55 家族数四三二一そしてゼロ吉武三和子 市民モニター)2005.3.17
     子どもがひとり巣立ちふたり巣立ち、だんだん同居の家族数は減っていきます。夫婦二人になったら、
     最近は熟年離婚も増えているとか。そして最後には一人で家族をたたむことになります。

54 パンだけのためなら職はいくらでも吉武三和子 市民モニター)2005.3.16
     仕事がない、といっても実はないわけではありません。選り好みしなければ、何か仕事はあるのです。
     ただ生きるだけなら、細々とでも何とか生きていけるんだと思うこともできるわけですが・・・。

53 県知事賞知事が選んだわけでなし吉武三和子 市民モニター)2005.3.12
     県知事賞というと、地方では最も権威がある賞ということのようです。
     知事というポストに権威があるのでしょうが、実際には知事でない人が選んでいると思います。

52 「改革」の夢破れても役所あり金 憲裕:事務局長+松井真理子:代表)2005.3.11
     昨日に引き続き、金事務局長から投稿があり、松井が合作しました。
    職員の意識改革などと役所の首長さんは唱えますが、長年の役所文化から浮き上がる危険を犯して、
    真の改革を率先実行する職員さんが何人いるでしょうか。でも改革できなくたって役所は不滅です。

51 建前と作り笑いが生きる知恵金 憲裕 事務局長)2005.3.10
     吉武三和子モニターに触発されて、金事務局長も川柳の世界に参入しました。何を恐れてか、
    本音で会話できない役所の職員さ んを見て、疲れるだろうなあーと思ったら出来たそうです。

50 寄付集め暮らし向きにはよらぬ額吉武三和子 市民モニター)2005.3.9
     公共のために寄付をもっとするよう言われますが、お金持ちがたくさん寄付をするというものでも
    ないようです。要は、お金の意味をどう考えているかによると思います。

49 舗装路にみる雑草の底力吉武三和子 市民モニター)2005.3.8
     町の道路はすっかり舗装されて、土はほとんど見えません。それでも舗装の隙間から、時には舗装を
    盛り上げて、緑の雑草は顔を出しています。これが「草の根」のたくましさだなあと思わされます。

48 ウッソーと覗くアルバム祖母十九吉武三和子 市民モニター)2005.3.7
     今、大学生の孫が遊びに来ています。アルバムを見て「ウッソー」と言っているので見ると、私が19歳
     の時の写真。今の孫より若いくらいです。祖母にもそんな時があったとは信じられないのでしょう。

47 悲しみに聞くまでもないインタビュー吉武三和子 市民モニター)2005.3.6
     最近、とても悲惨な事件が多いと感じています。悲しみのどん底にある人に、マスコミは群がります。
     マスコミがすべきことはほかにあるでしょうが、その記事を読みたがる市民がそれを支えています。

46 官女とも並んでみたい内裏(だいり)さま吉武三和子 市民モニター)2005.3.4
     昨日発表すればよかったのですが一日遅れになりました。きれいなお雛さまと並んでいますが、
     時には三人の官女とも並んでみたいのではと、お内裏さまの浮気心を想像しました。

45 本人は知らぬ祝辞を読む代理吉武三和子 市民モニター)2005.3.3
     式典に行きますと、最初に知事や市長の挨拶がありますが「代読させていただきます。」という
     場合が多いです。もともと知事や市長本人がメッセージを書いた訳じゃないんですが。

44 政治家はよい結果だけ我が手柄宇野 誠 市民モニター)2005.3.2
  なめるなよ、使い放題垂れ流し
 
   迫力ある新人の登場です。二つの作品を一緒に掲載したほうが、よく感じが伝わると考えました。
     「政治家にスポット市民は縁の下」「政治家の公私忘れたムダ遣い」とそれぞれ吉武三和子モニター
     が添削してみたのですが、原作の迫力が失われますので、原文のまま掲載することにしました。

43 追い越した顔も待ってる交差点吉武三和子 市民モニター)2005.3.1
     私は自転車で移動するのですが、追い越されるとちょっと悔しい。追い越した自転車が交差点が
     赤信号で止まっているのに追いつくと微妙にいい気持。何なんでしょう、この競争心は・・・

42 ミレーの絵愛して不服ない暮らし吉武三和子 市民モニター) 2005.2.28
     「落穂ひろい」「晩鐘」「種まく人」・・・。大地にしっかり根を張った、質素な農村の人々を描くミレー。
     華美なものとは無縁の世界にふれると、ぜいたくなものへのあこがれはどこかへ消えてしまいます。

41 テープカット汗には縁のない鋏(はさみ)(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.27
     道路ができ、お偉いさんが白手袋で晴れやかにテープカットをし、マスコミのフラッシュが焚かれます。
     暑い日も寒い日も、汗と泥にまみれた現場の人々はどこにも登場しません。

40 被災地を通る視察の高級車(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.26
     災害があると、地元の自治体などは連絡やら何やらで大変そうです。そこに偉いさんが来られると、
     何の役にも立たないどころか余分のお世話が加わって、来ない方が有難いのではと思います。

39 指五本それぞれ違う役で生き(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.24
     指を怪我すると、それまで何とも思わなかった一本一本の役割に気付かされます。
     一人一人にそれぞれの役割があって、それがうまくかみ合って大きな力になることを思います。

38 卒業へ仰げば尊し塾の恩(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.23
     塾というのも不思議なビジネス。駅前には次々に大きな塾ができていきます。
     学校よりも塾のほうがよくわかるというのも困ったものです。

37 凹凸があって歯車よく回り(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.22
     誰もが同じ意見、同じ方向を向いていたら、この世の中は不気味なものになります。
     違う考え方や時にはちょっとした摩擦があってこそ、物事は前にすすんでいくと思います。

36 参考にしますと意見没にされ(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.21
     議会で「御意見はこれから勉強させていただきます」「参考にさせていただきます」と当局が言えば、
     「そんな意見は聞く気がありません」という意味ですね。子どもにもわかる日本語を!

35 祝傘寿(さんじゅ)もう保険屋は振り向かず(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.20
     傘寿といえば80歳のお祝いです。若いときにはうるさいくらい声をかけてきた保険屋さんも、
     さすがに何も言ってこなくなりました。

34 大根の芽は出ず蒔(ま)かぬ草が生え(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.19
     市民が大好きな市民農園。大根の種をまきました。いつ芽が出るか楽しみにしていたのですが、
     全然関係ないただの草が生えてきました。

33 素人の疑問の中にあるヒント(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.18
     専門家のお話はとても勉強になります。でも素朴な疑問に答えてもらえないこともあります。
     専門の世界にどっぷり浸かっていると見えないものが、素人に見えることもあるように思います。

32 会議中死角で一句ものにする(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.17
     たいくつな会議は内職に限ります。
     大柄な人の隣に座ればラッキー。影に隠れて心安らかに作品が生まれます。

31 スリップを木綿に替えた日から老い(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.16
     チャールズ皇太子は50代でも熱々の再婚だそうです。年齢を重ねても、色気があるのはいいこと
     です。たとえ人に見られなくても、おしゃれ心を捨てたとき、老いは始まる気がします。

30 パソコンの悪口ばかり触れもせず(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.15
     イギリスでは、遠く離れた孫とやりとりをするための、高齢者のパソコン教室が企画されているとか。
     高齢者の私はパソコンが大好き。触ろうともしない高齢者を見ると、もったいないなあと思います。

29 チョコレート二兎へ贈って二兎が逃げ(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.14
     きょうはバレンタインデー。チョコレートをもらう人ももらわない人も、それなりの1日になるのでしょう。
     女性の側もあまり欲が深いと泣きをみることに。やっぱり本命は一つしかないものなのでしょうね。

28 不動産猫のひたいへ塀をする(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.13
     イギリスの家の塀は低いそうですが、敷地はけっこう広いと聞いています。日本での土地の売買は
     猫のひたいほどのものが多いですが、それなのに、いやそれだから、塀は高くするのでしょうか。

27 散骨という手続きのややこしさ(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.12
     「死んだらお葬式なんかしなくていいから、骨は海にでも放り込んでおいて」と思っていましたが、そう気
     楽にはいかないらしい。市民の一生は、生まれてから死ぬまで、法の網に拘束されているようです。

26 ライオンも火の輪をくぐる飴と鞭(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.10
     飴とムチの政策はこれまでいろいろありました。最近も自治体に対して、国はいろいろしかけています
     あの百獣の王のライオンに、大嫌いな火の輪をくぐらせるのですから、その威力は大したものです。

25 税務署の二月粗末ななりで行く(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.9
     先ごろ発表された第一生命のサラリーマン川柳「明細の税の欄だけ濃く見えて」はなかなか秀逸です。
     サラリーマンは給料天引きですが、自営業はそれなりの戦略が必要です。

24 前例がないと反対する議案(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.8
     石橋を叩いて渡るのも結構ですが、やる気のある人の芽を摘んでほしくありません。
     現代社会の問題は、前例踏襲では解決できない構造的なものです。大胆な改革が必要です。

23 勤勉を悪徳として国際化(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.7
     イギリスでは金曜日の午後から仕事を休んで遊びに行くとか。身を粉にして働けば「エコノミックアニマル」
     と言われたこともありました。でも日本人の勤勉さは、度を越さなければ、誇っていいと思うのですが・・・。

22 アーミーとあっさり訳す自衛隊(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.6
      自衛隊は軍隊かどうか、憲法解釈がどうのこうのと言われて久しいですが、英語ではあっさり「アーミー
      =軍隊」と単純明快です。最近の世界での活躍ぶりは、むしろ「国際救援部隊」がふさわしいのでは?

21 料理メモ牛のところは鶏に代え(吉武三和子 市民モニター) 2005.2.5
      食べ盛りの子どもがいたら、とても牛肉は出せません。そこは鶏に修正するのが庶民の食卓。
      私は1年ほど前、松阪牛の本場、三重県に引っ越してきましたが、なかなか手が出ないものですね。

20 根堀り葉堀り聞いて主治医に嫌われる(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.31
      昨日の「自己決定」の続きです。「患者の自己決定」とか「インフォームド・コンセント」とかいうから、
      一生懸命聞きました。要領を得ない質問をくりかえす患者に、医者の顔には「うんざり」の文字が・・・。

19 試食だけして買わないでいく勇気(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.30
      スーパーの試食販売。爪楊枝に刺したハムやシュウマイをついついもらって食べてしまうと、
      買わずに立去るのは、小市民にはちょっとした勇気が必要です。「自己決定」とは意外に難しい・・・。

18 正論も雑音と消す多数決(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.29
      民主主義とはいったい何でしょうか。いくら正論でも、多数派でなければかき消されてしまいます。
      結局、正論が多数派になるような市民社会にすることが大切なのでしょうか。

17 民衆の痛み届かぬ机上論(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.28
      学識経験者のお話や、役人がつくる政策をみていると、市民感覚との大きなズレを感じます。
      そんなことでは何も変わらないことを市民は肌で感じているのに・・・。

16 ペイオフに強いわが家の預金高(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.27
      巷では2005年4月からペイオフ解禁だの、無利子の決済用預金で全額保護だのと騒いでいます。
      1000万円に預金高が遠く及ばないわが家には関係ない話です。

15 国境を越えて草の実こぼれあい(井上信子)  2005.1.26
      きょうの句は明治時代の川柳作家のものです。国境に生えている草は、お互いにその実を他方の国
      にこぼれ落としています。草の根の市民にとって国境など関係ないという、しみじみとした名句です。


14
生きてきた歴史市民にある誇り(鎌田芳枝 市民モニター) 2005.1.25
      ただの市民でも、それぞれ一生懸命生きて来た歴史があります。
      生きてきた垢こそが市民の市民たる証です。プライドをもって生きたいと思います。

13 女でもできると女差別する(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.24
      市民の足を引っ張るのは市民、女の足を引っ張るのは女。
      いい市民がいい市民社会をつくります。
 
12 腹の立つニュース眼鏡をかけて読む(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.23
      このところ、ろくなニュースがありません。政治も社会もおかしいことだらけ。
      しかし腹の立つ記事ほどしっかり読んで、勉強しておくのも市民のつとめです。
 
11 追求にああ日本人土下座する(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.22
      ドゲザ。一切の「説明責任」をかなぐり捨てた責任のとり方です。
      誰が本当に悪かったのか、どうしてそうなったのか、はっきりさせないのが日本人のDNA?

10 毒舌に快哉(かいさい)叫ぶ腹の中(吉武三和子 市民モニター) 2005.1.21
      言いたいけれどどうしても言えないことを言ってくれる人がいます。「よく言った!」と思わず叫ぶのは
      誰にも聞こえない腹の中。毒舌の人を「影ながら応援しています。」という人も多いのでは・・・。

9 大物と買いかぶられている無口(作 吉武三和子 市民モニター) 2005.1.20
      あるべき男性像に「男は黙って・・・」というのがありましたが、実はただの無口もしくは無内容だった!
      言うべきことを言うべきときにはっきり言うのが素敵です。

8 社長以下みんな呼び捨て更衣室(作 吉武三和子 市民モニター) 2005.1.19
      仕事が終ったあとの女性だけの更衣室。仕事中は偉そうな男性上司に黙って仕えている彼女たち
      ですが、腹に据えかねる彼らを呼び捨てにして、ささやかに溜飲を下げているのです。

7 隠すもの隠せと予告する監査(作 吉武三和子 市民モニター) 2005.1.18
      県などが病院や保育所などの監査をしますが、その日を予告する監査に意味があるのでしょうか。
      不都合な書類は当然その日までに改ざんするか隠すでしょうし、ある病院では、基準数より多すぎる
      入院患者を、監査当日はどこかに隠していると聞きました。

6 雑談になって本音の出る会議(作 吉武三和子:市民モニター) 2005.1.17
      
本音の意見が出るのは会議が終ってから・・・。議事録に残るのはタテマエの綺麗ごとです。
      本音の部分を残したままだから、社会はなかなか本当によくならないのでしょう。

5 野心など無くて毒舌ほしいまま(作 吉武三和子:市民モニター) 2005.1.16
      4に関連した句です。意見を言うのに勇気をふりしぼるのは、「出世したい」「いい人と思われたい」
      などという色気があるせいです。逆に言いたいことを自由に言うためには、世間一般の出世街道を
      外れた人生を生きる決断が求められるというわけです。

4 忌憚(きたん)なき意見に勇気ふりしぼる(作 吉武三和子:市民モニター) 2005.1.15
      「皆様の忌憚のない御意見をうかがって・・・」と言われることが多いですが、本当に忌憚のない意見
      を言ったらどうなるでしょう。「偉そう」「盾つく」「出しゃばり」「女のくせに」・・・・という周囲の眼。
      勇気をふりしぼらなければ反対意見が言えないのが、現実の市民社会では?
         *「市民が市民の足を引っ張る」問題に取り組むことが市民社会研究所の原点です。

3 オレオレは優しかったとお年寄(作 吉武三和子:市民モニター)  2005.1.14
      オレオレ詐欺の被害者のお年寄りが、犯人を悪く思うのではなくて「優しかった」と言ったという新聞
      記事を読んで作りました。高齢者は優しく相手をしてもらうことに飢えているのでしょう。
      高齢者世帯が増えていますから、暖かい地域社会でありたいと思います。

2 ごみ袋さげて社長も一市民(作 吉武三和子:市民モニター)  2005.1.13
      1のごみの話に触発されました。同じマンションに住む大学教授が、朝ごみ袋をさげて出勤されるのを
      見て作りました。地域に帰ったら大学教授も社長も、肩書きのない一市民だなあと思いました。

1 ごみの日を仕切る市民の眼が怖い(作 坂東・松井:役員/専門研究員)  2005.1.13
      引越しのあと、地域のごみ出しの場所にごみを出しに行くと、町内会のごみ監視当番のおじさんが
      ジロリと見て、「あんたこの地区の人?」と無愛想に言われるのでびびりました。
      その上、ごみの中身をじろじろ見て、「紙が多いね。資源ごみにしなさい」と言うので、ごみを出すのが
      怖くなりました。そういう経験を代表・副代表が共同で表現したものです。